除菌・抗菌を頑張りすぎて、生活の中から菌を排除してしまうことは、子どもの健康を一生で考えるとマイナスになってしまいます!
私たち人間の手や身体には、無数の常在菌が存在し、身体を守ってくれています。
つまり、除菌のしすぎは常在菌が減り、抵抗力がなくなって感染症にかかりやすくなってしまうのです。
腸内環境のベースが決まる3歳までの間にたくさんの土壌菌と触れ合い、たくさんの菌を取り込めるかで、その後の身体の強さ、元気さが決まります。やまのこ保育園みのりの森では、消毒除菌と同時に菌との共存をバランスに徹した他にはない保育活動に取り組んでおります。
土壌菌は、土の中で生息する微生物のこと。
土の粒子が舞う空気中にも浮遊していて、大豆を発酵っさせる納豆菌も土壌菌の一種です。
遊びの中で、土壌菌のなかに含まれる「日和見菌(ひよりみきん)」が体内に取り込まれます。 この日和見菌が免疫力を高めるサポートをしてくれます。大人はつい「汚い」と抑止したり除菌をしてしまいますが、子どもが菌と触れ合うことはとても大切なことなのです。
野外保育の活動フィールドと園庭の畑の土壌調査を定期的におこなっております。
双方共に菌の数も種類も多い良い土と触れ合える保育環境を整え、「菌活」を通して強い体づくりを日常から行うことができます。
土にはたくさんの体の免疫を刺激してくれる菌がいます。その数や種類が多いほどたくさんの菌を取り込むことができます。 腸内環境のベースが決まる3歳まので間にどれだけたくさんの種類の菌を取り込めるかでその後の体の強さが決まります。 とはいえ、良い土とは何?山や園で遊んでいる土にはどれだけ菌がいるのか?
〇基本的に細菌数(微生物に量)が多い方が良い土である傾向が高い
〇土壌1g中に2億個以上の微生物がいると良い
【結果】
よく行く山① 6.1億個/g
よく行く山② 9.8億個/g
園庭の畑 6.9億個/g
よく行く山、園庭の畑ともに総細菌数はとても多く、菌の数も菌の種類も多く良い土であると高評価でした。これからもたくさんたくさん土に触れ「菌活」を通して強い体を作っていきたいと思います。
少人数制のやまのこ保育園みのりの森では、園内を飛び出し野外活動がおこないやすいことが魅力の一つ。 小さな頃からいろいろなものに触れて感じる。観る力。聴く力。触れる感触。味わう感覚。香りを感じる力。 言葉では伝えられない、自身で身につけていく能力を養っていきます。
子どもたちの健やかな成長のため、当園では給食にもこだわり、力を入れています。 からだにやさしくおいしい給食をモットーに、栄養士による献立を毎日自園で調理をしています。食材は地産地消にこだわり、できる限り地元のものを使用しています。 たとえばお米は地元の農家さんから仕入れた減農薬米や無農薬野菜、国産菜種油。おやつは自園で作った焼き菓子や果物など、安心して食べられるものを提供しています。
園庭の畑で季節の野菜をみんなで育てています。自分たちで植えた作物を身で見たり触ったりしながら成長を感じ、収穫して食べる経験を通じて、食べる意欲や興味を育てます。
免疫向上の効果が期待できる発酵食品を日常的に食べ、口から良い菌を摂っていく活動もおこないます。 手づくり味噌をつくったり、ぬか床をつくって、育てた野菜をぬか漬けにして食べたり。自分たちで作ったものも組み合わせて、食育の中に菌活を取り入れています。